赤ちゃんを抱っこすると~最新研究から見るハグのメリット~

子育てをしていると
我が子が可愛いと感じた時や
泣いているのをあやす時など
抱っこ(ハグ)する機会は多いです。

 

「赤ちゃんは抱っこする」

 

字面にするとアレですが
世間一般、万国共通で
このことは常識になって
いると思います。

 

私の場合も特別誰かに教わった
わけでもなく半ば本能的に
赤ちゃんは抱っこするものだと
深く考えずに子育てしています。

 

というわけで
この記事では

・抱っこするメリットって何?

・他のスキンシップはどうなの?

・どれくらい抱っこすれば良いの?

ということが気になる方に
特におすすめです。

ハグでリラックス ~東邦大学の研究より~

令和2年4月6日に東邦大学の研究で
親のハグが乳児にリラックス効果を
もたらすことが実験的に示されたそうです。

要点をまとめると

100組以上の親と0歳児の
ペアにハグをしてもらう
「軽い縦抱き」「ぎゅっとハグ」
「走れる位強く抱きしめる」を
それぞれ20秒行ってもらう
ハグによって心拍間隔が増加
(脈と脈の間隔が長くなることで
心拍数が下がる)
副交感神経が優位になる
(リラックスする)
抱きしめ方は
「ぎゅっとハグ」の数値が
一番高かった
父親でも同様の変化が
見られた
初対面の女性よりも
両親にされていたほうが
心拍間隔は上がる

個人的に気になったのは、
母親だけでなく父親でも同様に
変化が見られたという点です。

 

父親の立場としても
抱っこしていいんだと少し安心しました。
(抱っこが下手らしくよく泣かれるため)

 

あとは、他人よりもやはり見慣れている
両親の方が良い数値が出たという点です。

 

小さい子どもでも抱き方一つで
ちゃんと私たち親を認識してる
みたいで、もっとハグをしたく
なってきました!

 

「触れ合い」がストレス軽減に

 

ハグ関連として
スキンシップについても
調べていきたいと思います。

 

トレーシー・カチロー氏の著書
「最高の子育てベスト55」によると

赤ちゃんとのスキンシップで
コルチゾール(ストレスホルモン)値が
下がるとのことです。

 

この本では具体的に
以下の方法をおすすめしていました。

肌と肌で直に触れあう

 

室内でオムツだけの赤ちゃんを
両親の裸の胸に乗せたり、
トップレスで授乳してみたりして
肌で赤ちゃんを温めてみる。

 

どこでも抱っこ

 

体重が増えたり、荷物が多いとき以外は
買い物や散歩の中にやわらかい素材の
ベビーキャリアやスイングを使って
身体を密着させてみる。

 

毎日「8分間」のマッサージを

 

赤ちゃんの背中から初め、
次にお腹をほどほどの力で行ってみる。

その際に話かけたり、歌ったり、
微笑みかけると良いとのこと。

 

匂いが与える安心感

 

ここで話は少し脱線しますが、
先ほどの「最高の子育てベスト55」の中で
こんな気になる文がありました。

 

妊娠7ヶ月になると、胎児は母親の匂いがわかります。

 

…早いですね。

要点をまとめると

誕生して30分後に母親から離れて
泣いている子供に母親の「羊水」の匂いを
かがせた場合30秒以下で泣き止んだ。
(かがせない場合は2分以上泣き続けた)
羊水の匂いの他に、母親の体臭や
毎晩お腹に塗っているローションの匂い
母乳の匂いでも安心できる。
(誕生後は父親の匂いでも親しみを覚える)
採血するときなどでも、
子供が安心できるような匂いを
かぐと泣いたりむずがったりが
軽減される。

この話からも、ハグされることで
同時に安心できる両親の匂いを感じ
リラックスしてるのではないかと
考えます。

どれくらい抱っこすればよい?

 

抱っこの時間については
臨床発達心理士の
山口創先生によると

1時間に5~10分程度の
「ちょい抱き」で良いとのことです。

 

理由としては、幸せホルモンと呼ばれている
「オキシトシン」がそのぐらいの時間で
分泌量がピークになり、その後1時間は
触れていなくても高い状態になるからです。

 

この「オキシトシン」は
人体に良い効果をもたらしてくれる
ホルモンと言われています。

具体的には

・ストレスの緩和

・学習意欲や記憶力の向上

・心臓機能の向上

・感染症予防

など様々なメリットが
あるとのことです。

 

ただし、おそらくこの話は
一般的な抱っこの話です。

 

冒頭のぎゅっとハグとは
また違う話と思われるため、
あくまで参考程度に
するのが無難です。

(毎時5分もハグしてたら
親子共々普通に泣きます。)

まとめ

 

今回は私たちが何気なく
行っているであろう
ハグやスキンシップについて
取り上げました。

 

まとめますと

両親の「ぎゅっとハグ」は
子どもにリラックス効果を与える。
ハグも含めた「触れ合い」は
子どものストレス軽減になる。
匂いもまた子どもの安心感を
与える要素になり得る。
1時間に5分程度の抱っこで
すごいホルモン「オキシトシン」が
分泌される。

 

とにかく赤ちゃんを抱きしめること
はいいこと尽くめということが
わかりました。

 

というわけで、
今から我が子をハグしに
行ってきます!

今回の記事で参考、引用させて頂いたサイトや本を以下にリンクで貼っておきます。

両親のハグによって乳児がリラックスすることを実証~科学の言葉で語る親子のハグ~
東邦大学,医学部,両親のハグによって乳児がリラックスすることを実証~科学の言葉で語る親子のハグ~
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親子のスキンシップは大事だというけれど、どんな方法が効果的なの?0歳から保育園に預けるのは、親とのスキンシップが減っちゃうからよくない?今回はスキンシップ・愛着形成についてのママ・パパの疑問に、桜美林大学准教授で『幸せになる脳は抱っこで育つ』(廣済堂出版)の著者の山口創先生が答えます。

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