私はよく作業中や運転中に
YouTubeを聞き流しています。
最近見た動画で気になったのは、
【転職】サラタメのホワイト転職より
「【ブラック業界4選】サラタメなら絶対転職しない業界を晒していきます。」です。
その中で個人的に気になったポイントは
ブラックな業界と呼ばれる特徴で
- 労働集約型
- 競争が激しい
- 個人を相手にしている
別に今すごく転職したいとかではなく、
元々こういった仕事論的な話が好きな方で
自分の経験と照らし合わせたくなる性分だからです。
今回は自分の体験談を交えながら
これらについて考えていきたいと思います。
労働集約型
動画では
「人間が動き回ることで稼ぐ」ビジネス
として紹介されています。
理由としては「頑張ってもラクにならない」
「従業員が必死こいて動き回って
どうにかするしかない」
などと説明されています。
体験談1~通所リハビリテーション~
私はとある介護老人保健施設の
通所リハビリテーション(デイケア)に
勤務していたことがあります。
まず介護老人保健施設とは簡単にいうと、
支援が必要な人が家でも生活できる事を目指し
看護や介護、リハビリなどを提供することを
目的とした施設です。
次に通所リハビリテーションとは、
家から介護老人保健施設などに通い、
生活能力維持のためにリハビリを受けたり、
他の方と交流したりする場です。
極端な話をすると、
このようなデイケアで収益を上げには
稼働率を上げる事(利用者数を増やす事)
が大切です。
私の知る限り医療、介護、リハビリ業界は
もれなく「人間が動いてなんぼ」の
労働集約型の業界にあたります。
当然、稼働率を上げて利用者が増えると、
その分看護を受ける人、介護を受ける人、
リハビリを受ける人も増えてきます。
そのため、マンパワーが足りず、
従業員の負担が増加し、人が抜け、
さらにマンパワー不足になっていき
ブラック職場化する流れになります。
実際に私の働いていた職場でも
常にギリギリの人数で
職場を回していました。
そして、体調不良などで人が休みになると、
それを補うために職種関係なく
利用者の見守り(観察し必要に応じて介助)
などをしていたりしていました。
するとその分各々の仕事が遅れ、
仕事が終わらない、残業の流れが増え
負担が重くなっていきます。
しかも稼働率を増やせと上から言われており、
それによりさらに利用者が増えていくことで
職員への負担も増大していきます。
その結果、確かに稼働率は上がりましたが、
どれだけ頑張ってもいつまでもラクにならず、
小手先の業務改善をしても職員らが動き回って
帳尻を合わせるという状況になっていました。
もちろん施設存続の観点から考えれば
稼働率はとても重要ですし、
維持ないし伸ばすために
頑張っている方がいることも承知しています。
このあたりはあくまで立場の違いの話なので、
万人が満足することは難しいと思います。
ただ現象として
労働集約型の業界では
このような傾向になりやすいのではと
考えます。
競争が激しい
動画では、競争が激しいと
誰が一番安くできるかといった
コスト競争になりやすくとされています。
また仕入れ値自体の価格も決まっており、
結果として人件費を削ることで
従業員の負担が増大すると説明されています。
体験談2~営業職~
私は以前に営業職をしていたことがあります。
業界としてマイナーですが、
「配置販売業」として
「置き薬」の営業をしていました。
(売薬で有名な富山の方なら知っているかも)
業務内容を簡単に説明します。
常備薬(風邪薬や絆創膏など)の入っている
自社の薬箱があるお宅や企業を廻(まわ)り、
そこで薬を使用された分だけ料金を頂き、
補充していくというものです。
しかし今のご時世では大抵の方は
ドラッグストアや通販サイトなどで
常備薬で取り扱うような薬は
購入されると思います。
それに本当に体調が悪いなら
病院に行く人が大半でしょう。
それにあっても一箱で十分だと思いますので、
この業界はマイナーで斜陽ながら
ライバルが業界外にも中にも多く、
競争の激しい傾向にあるといえます。
(今この業界で働いている人がいましたらすいません)
実際に営業先を廻っていても、
大半は「持って帰って」と
預かってもらうだけでも
精一杯の所ばかりです。
そこをクリアしても
「なんかあったら病院行くわ」
「他の所の薬箱使ってるし」などと
薬箱が手付かずなことがほとんどでした。
また体感としても人の出入りが激しく、
辞めた穴埋めでその営業範囲を誰かが廻る、
でも辞めるような営業先なのでキツい
という悪循環が生まれやすくなっていました。
もちろん上手な人はそれをチャンスと捉え、
今まで全然薬箱を使用していなかった
キツめな営業先でも良い関係性を築き
薬箱の使用率を伸ばしている人もいました。
しかし先ほども述べたように
大半は薬箱を預かってもらうだけでも
精一杯の客先も多いです。
またノルマにも追われているため、
ただただキツい営業先が増えて
そこを廻る分時間をロスして
負担が増えるパターンが多かったと思います。
もちろんそんな環境でも
高い売り上げの人はいました。
自分の体感や先輩方の営業に同行していると、
商品というよりもその営業マンを気に入って
購入される方が多いように感じていたので、
やり方次第な所はあると思います。
個人を相手にしている
動画では、
その職場で商談や仕事する相手が
法人ではなく個人を相手にする場合は
危険信号であると言っています。
理由としては、会社を背負って対応する時と
個人の客として対応する時では、
態度や理解度はかなり違ってくるためだと
説明されています。
要するに法人同士だと
仕事という意識が高いため、
態度は良くなり理解度は高めになる
傾向にあります。
それに対してプライベートで
店員と接したりする時は、
どうしても態度や意識は仕事の時に比べて
低くなりがちであるということだと言えます。
体験談3〜営業職〜
これも「置き薬」の営業時代の話になります。
この仕事は直接自宅に向かうことが大半なので
基本的には一対一の対応となる点と
お客様の自宅内であるため周囲の目もないため
割と色々なハプニングが起きます。
ケース1 家がない
この仕事の基本は薬箱の点検です。
理由としては薬にも消費期限があるためです。
期限切れの薬を入れないように点検し、
使用頻度の高い得意先には期限の短めな物を、
使用頻度が少ない所には期限が長めのものを
入れることで在庫を回しています。
そして薬箱もタダではないので、
明らかに使う見込みのない所や
引越しなどでそこを離れる場合などは
薬箱を引き上げます。
その薬箱に明らかな欠損がなければ
消毒などをして次の新規の客先へ
使い回したりしています。
(あくまで私の会社の場合はですが)
以前に退職した同僚の営業先を
いくつかもらったことがあり、
最終点検日が2年前位の所がありました。
私の会社では
一定期間薬の点検を行っていない営業先を
「不廻り」と呼びます。
そして厄介なのが、
その数が一定割合に達すると
減給などのペナルティがありました。
そのため基本的にはそう言った場所は
早めに回収して割合を減らしていかないと
どんどん膨らんで
収集がつかなくなってしまいます。
中には実際に点検しに行ってないのに
行ったことにしている人もいて、
バレてクビになっている人もいました。
というわけで私も「不廻り」を減らすために
その家に向かいました。
その時の私はどうせその営業先がキツい所で
いかないまま放置でもされていたんだろうと
タカをくくっていました。
登録してある住所に家がありませんでした。
空き地でした。
マジかと思いました。
しかし当時の私は仕事に慣れてきた頃で
比較的心に余裕があったため
興味本位でどこに行ったのか
気になってしまいました。
それからの行動としては、今考えると
個人情報保護的にアウトだと思いますが、
近所の人に聞き込みをしたりして
今住んでいるところを突き止めました。
オチとしては、
元々そこに住んでおられた方が高齢の方で、
一人で生活することを心配した息子夫婦と
新居で同居していたという顛末でした。
ちなみに薬箱は無く、
会社に事情を説明して
登録を削除してもらいました。
ケース2 ドキドキ追いかけっこ!
新規の営業先を廻るために
とある山奥の限界集落へ行った時のことです。
インターホンを鳴らし玄関に足を踏み入れると
家の人だと思われる男性が
廊下の奥の方に立っていました。
鎌を持って。
薬箱の点検に来ましたと伝えると
鎌を振り上げて「帰れー」と突撃してきました。
マジかと思いました。
私は走って車に飛び乗り、逃げました。
他にもエピソードはあったかと思いますが、
特にインパクトが強かった
エピソードはこの二つです。
会社単位で預かって貰っていた営業先では、
基本的には平和的で
対応も紳士的な所が多数だったと思います。
また個人のご家庭でも
良い関係を築けた方々も
いらっしゃるため
みんながみんなこんな感じではないです。
まとめ
今回はサラタメさんの動画
「【ブラック業界4選】サラタメなら絶対転職しない業界を晒していきます。」より
ブラックな業界と呼ばれる特徴は
- 労働集約型
- 競争が激しい
- 個人を相手にしている
だという点について
自分の体験談を交えながら考えていきました。
というか私の職場って
大体これに当てはまってましたね。
説得力はないかもしれませんが、
皆さんも仕事選びの際は、
是非参考にしてみてください!
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